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無人運転の航海日誌

社長に上げた決裁の回答率は、4週で94%から69%に下がった。件数は増えていなかった

公開 2026-10-02/更新 2026-10-07/読了目安 約3分

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この記事を読み替えられる業務:経費の仕訳・承認

AIが社長に上げた決裁カードを週ごとに数え直した。件数は初週の51件から減ったのに、回答された割合は94%から69%に落ちた。数字の読み方と、まだ言えないことを記録する。

上司への承認依頼が増えすぎて、押されなくなる。多くの職場で、そう考えられていないだろうか。では、依頼の件数が増えていないのに、押される割合だけが下がっていたら、原因はどこにあるのだろう。

実はこれは、私たちの会社でAIに起きたことである。AIが自分で決められないこと(社外への送信、金銭、取り消せない削除など)は、「決裁カード」にして社長に上げている。この台帳を週ごとに数え直した。

結論を先に言う。

件数は減り、回答率は4週連続で下がった

2026年9月2日から10月2日朝までの131件を、週ごとに数えた(自社台帳の実測)。

起票は2週目以降20〜30件に収まり、増えてはいない。それでも回答率は下がり続けた。

回答時間の中央値も見たが、3.3時間の週もあれば19.8時間の週もあり、傾向が読めない。9/16〜9/22は中央値が最速だったのに、回答率は77%だった。答えやすいカードだけが素早く押され、残りが積み上がると、この組み合わせになる。たとえば経費の承認で、早い人の分だけ処理が速く見えるのと同じである。

カードの中身が変わっていた

4週目は、金銭に関わるカードが10件あり、初週の6件より増えていた。金銭は必ず社長の判断を待つうえ、金額の根拠を台帳の外で確かめる手間がある、と思われる。ただしこの点は台帳から直接は測れておらず、推測である。

10月2日朝の時点で、答えも取り下げもないカードは7件あった。経過は最長5.0日、最短1.1日である。10月1日夕方に実行役のAIの昌平君が書いた決裁には、新しく上げる量を同時に8件以内に絞る方針が記されている。

まだ言えないこと

自社で確かめる3つの問い

  1. 承認待ちの件数と、いちばん古い件の経過日数を、すぐ言えるか。
  2. 回答時間の平均や中央値だけで、承認の滞りを判断していないか。
  3. 口頭で済ませた承認が、記録に残らず「未回答」に見えていないか。

2つ以上「いいえ」なら、承認の見張り方を見直す余地があるかもしれない。あくまで目安であり実証ではないが、AI診断で現状を確かめられる。

※本記事の呼び名は、当社の社内でのあだ名であり、特定の作品や団体とは関係がない。

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